現金出納帳は必要か?

現金出納帳あれこれ

A.
本来、個人でも法人でも現金出納帳はあった方が良いのですが、なかなか毎日キチンとつけて、日々の残高を締めるのは困難なことです。まあ、従業員に金銭出納を任せている場合は、着服・横領されても困りますので、事業主としては出納帳をキッチリつけさせる必要がありますが、なかなかそこまでいか ないのが実情です。
B.
ただ、少なくとも現金での収入と経費を一緒に出し入れするのは禁物です。少なくとも、収入はすべて封筒でも結構ですから別に管理し、毎日でなくとも2~3日ごとに、まとめて銀行に入金して下さい。
C.
では、経費はどうすれば良いかと言えば、おそらく大きな金額のほとんどは「銀行振込」や「自動落ち」でしょうから、診療所(クリニック)で現金で支出する経費と言えば、宅急便・切手・文具・雑誌など少額な経費のはずです。
D.
ですから、それら経費は先生方のポケットマネーで処理して、まとめて「領収書」をお送り下さい。当方で事業主又は理事長からの借入金勘定で帳簿上の処理をして、ある程度金額がまとまった時点で、診療所(クリニック)の通帳から引き出すなど、ご指示いたします。
E.
なぜそこまでこだわるかと言いますと、税務調査の手順として、現金収入の場合は、収入が洩れなく申告されているかが、最優先でチェックされる傾向 が強いからです。たまたまミスがあり一部記載が漏れていても、以前からごまかしていたのだろうという心証を与えてしまい、過去何年もさかのぼって推定課税 をされるなど、話が非常にややこしくなってしまう傾向があるからです。ですから、現金出納帳が完璧に管理できる自信がない場合は、現金収入には一切手をつけず、そのまま銀行に入金しているという慣行で押し通す方が、面倒がないというわけです。